2012年5月25日金曜日

八重歯について


上田知樹です。こんにちは!今日も上田知樹が歯についてお話させていただきます。よろしくお願いします。
今回お話するのは八重歯について。
八重歯とは、歯牙が叢生した状態、特に上顎犬歯の低位唇側転位を指す通俗的表現です。「押歯」「添歯」「鬼歯」とも言います。
顎骨の劣成長や乳歯の脱落遅延などによって生じる現象であり、永久歯が正常に萌出するためのスペースが確保できない場合に発生します。また先天的な歯冠幅や骨格によっても左右されるため、遺伝的な要因が大きいとされているんですね。萌出後の顎骨の成長によって正しい位置に自然誘導されるケースもまれにありますが、多くは人為的な歯列矯正が必要となります。
欧米諸国では、吸血鬼の牙を連想させることから古くから忌み嫌われてきたそうですね。また、国によっては小児の歯列矯正が保険適用となる場合もあるため、中流以上の家庭では例外なく矯正治療の対象とされているのだとか。そのため八重歯を持つ人は子供に十分な医療費をかけられない貧困層の出身とみなされ、蔑視の対象とされることもあるそうですね。
一方、宗教的なタブー意識が希薄で、人前では歯を見せないことを礼儀とした日本では八重歯に対して非常に寛容であり、また混合歯列期の幼さを想起させることから「可愛い」として歓迎する文化が現在も根強く存在しています。さらに国民皆保険制度の存在により通常の歯科治療ならば非常に安い金額で受けることが可能であるため、保険適用外である歯列矯正は相対的に高額で贅沢なものと認識されているという事情もあり、諸外国に比べて八重歯の矯正を行う人は圧倒的に少数であるのが現状なんですね。近年では美意識の面でも国際化が進み、以前のように八重歯のアイドルがもてはやされるような傾向は少なくなってきているようですが、アニメや漫画の世界では今もなお、主として女性キャラクターの快活さや小悪魔的な奔放さを象徴する記号として頻繁に使用されているようですね。
では今日はこのへんで。上田知樹でした。